目指せ、令和の伊藤博文=世界有名大進学で550万円-山口・萩市

政治・外交

山口県萩市は、米ハーバード大など世界大学ランキング上位50校に進学する市内の高校生に、1人当たり総額550万円の奨学金を給付する事業を始めた。幕末に長州藩の命で英国へ密航し、西洋文明を学んで日本の近代化に貢献した伊藤博文や井上馨ら「長州五傑(長州ファイブ)」にならい、令和の時代に世界で活躍できる若者を応援するのが狙い。

奨学金の返済義務はなく、もらった学生が卒業後市に戻ってくることも求めていない。市教育政策課は「他の自治体と比べても550万円という金額は大きいのではないか」としている。

対象は市内や市に隣接する阿武町にある高校に3年間在籍し、市内に住みながら卒業した生徒。入学する年度の4月1日時点で20歳以下であることが条件で、2浪生まで受給できる。

応募者は「進学先で何を学びたいか」など将来の展望について小論文を提出。市教育長ら5人で構成する委員会で書類選考する。

奨学金は入学金に充てる30万円に加え、授業料や生活費として年間130万円を最長4年間給付。市は2019年度予算で必要経費を確保しており、対象者が出れば20年度から給付を始める。

進学先は英国の高等教育専門誌などが公表する3種類のランキング上位50校が対象で、19年6月の最新版で計73校。ハーバード大のほか、英オックスフォード大、中国の清華大、国内では東大や京都大がある。

同課担当者は「市内の子どもが現代でも長州ファイブのように高い志を持って、グローバルに活躍できるよう、市として応援したい」と期待している。

「長州ファイブ」の一人、伊藤博文が学んだ松下村塾=山口県萩市「長州ファイブ」の一人、伊藤博文が学んだ松下村塾=山口県萩市

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