広島土砂災害5年、犠牲77人の冥福祈る=「住民挙げて復興」

社会 暮らし

77人が犠牲となった広島市の土砂災害は20日、発生から5年を迎えた。大きな被害が出た安佐南区では、地元の梅林学区自主防災会連合会が主催する追悼式が開かれ、遺族や広島県、市の関係者らが参列。犠牲者に黙とうをささげ、冥福を祈った。

同連合会の菅原辰幸会長(72)は式辞で「被災経験の伝承や防災教育に努めたい。安全で安心して住み続けられる地域となるよう、地域住民挙げて復興の実現に取り組む」と述べた。

同日は早朝から雨が降り、午前8時前に大雨注意報が発令された。松井一実市長は追悼の言葉で「当時の状況を忘れるな、という天の啓示と受け止められる。災害を尊い教訓として胸に刻む」と誓った。

土砂災害で隣家に住んでいた母=当時(75)=を亡くした原田和行さん(55)は式の後、「母を助けられず残念で悔しい。時間がたてばたつほど悲しみがよみがえる」と沈痛な面持ちで語った。

広島市は、安佐南、安佐北両区役所などに献花台を設置。夕方には地元住民による慰霊祭が開かれた。

土砂災害の追悼式で手を合わせる遺族ら=20日午前、広島市安佐南区土砂災害の追悼式で手を合わせる遺族ら=20日午前、広島市安佐南区

土砂災害の追悼式で、追悼の言葉を述べる広島市の松井一実市長=20日午前、同市安佐南区土砂災害の追悼式で、追悼の言葉を述べる広島市の松井一実市長=20日午前、同市安佐南区

土砂災害の追悼式で献花する遺族=20日午前、広島市安佐南区土砂災害の追悼式で献花する遺族=20日午前、広島市安佐南区

[Copyright The Jiji Press, Ltd.]

時事通信ニュース 災害 暮らし 中国 広島市