横浜市、カジノ誘致を正式発表=20年代後半の開業想定

政治・外交

横浜市は22日、カジノを含む統合型リゾート(IR)誘致に乗り出すと正式に発表した。観光地として知られる山下公園に近い横浜港の山下ふ頭(同市中区、47ヘクタール)を候補地とし、2020年代後半の開業を目指す。林文子市長は同日の記者会見で「横浜の将来へ強い危機感がある」と述べ、IRによる市財政への貢献や観光客増加への期待を誘致理由に挙げた。

市は、IRの稼働で年間6300億~1兆円規模の経済波及効果があると試算。市財政も法人市民税や固定資産税、入場料収入などで年間820億~1200億円の増収になると見込んでいる。

カジノ施設の誘致をめぐっては、周辺の治安悪化やギャンブル依存症の広がりなどへの懸念がある。これに対し林市長は「私自身も大変懸念した」としながらも、18年に成立したIR実施法で設けられた入場回数制限や事業者の参入規制などを念頭に「最高水準の厳しい規制であれば大丈夫だと確信した」と語った。

今後は市長自ら全行政区で住民説明会を開くといい、「市民に対して丁寧にきちっと説明を続ければ、理解いただけるだろう」と話した。

市長はこれまで誘致方針について「白紙」を繰り返し、態度を明らかにしてこなかった。この点に関しては「白紙というのはやらないということではない」と釈明。民意把握のための住民投票の実施などには否定的な見解を示した。

IR参入に関心を持つ事業者が横浜市に提供した、施設導入後の山下ふ頭のイメージ図(同市提供)IR参入に関心を持つ事業者が横浜市に提供した、施設導入後の山下ふ頭のイメージ図(同市提供)

横浜市がIR誘致の候補地として発表した中区の山下ふ頭(同市提供)横浜市がIR誘致の候補地として発表した中区の山下ふ頭(同市提供)

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