清潔、高機能化進む物流倉庫=女性増え「3K」刷新

経済・ビジネス

きつい、汚い、危険と「3K」職場のイメージを持たれてきた物流倉庫が近年、変貌を遂げている。インターネット通販の普及に伴い宅配の取扱数量が爆発的に増加。効率的な集荷・配送を後押しする施設の高機能化とともに、人手不足の解消へ女性でも働きやすいよう就労環境を改善する必要性が高まってきたためだ。

衣料通販サイト「ゾゾタウン」を運営するZOZO(ゾゾ)を顧客に持つ米物流大手プロロジス。同社日本法人は、複数の取引先企業が共用する「マルチテナント型」と呼ばれる最新鋭の大規模施設を全国で相次ぎ開設している。天井が高く超大型のファンを備えて倉庫内は清潔に保たれ、高度な在庫管理システムを柱に効率的な保管・積み荷作業を実現。女性のパート従業員が多く働くことで知られる。

マルチテナント型は、数多くの取引先が同居する形で地域向け共同配送を支えており、延べ床面積が15万平方メートルを上回る巨大な施設もある。プロロジスの標準施設ではコンビニエンスストアやカフェテリア、女性のためのパウダールーム、着替えスペース付きトイレまで完備している。

ネット通販大手のアマゾンジャパン(東京)が4月に本格稼働させた大阪府茨木市内の物流拠点では、ソファでゆったりくつろげる休憩室を備え、無料のソフトドリンクを用意。凝った壁面デザインの近代的な食堂が従業員に好評だ。

不動産管理大手ジョーンズ・ラング・ラサールの谷口学チーフアナリストは物流業界の課題について、施設の立地条件に加え、働き手の確保を目的に「保育施設の整備など工夫が必要になっている」と話す。

プロロジスパーク京田辺(京都府京田辺市)の女性用化粧室(プロロジス提供)プロロジスパーク京田辺(京都府京田辺市)の女性用化粧室(プロロジス提供)

アマゾン物流拠点のカフェテリア(アマゾンジャパン提供)アマゾン物流拠点のカフェテリア(アマゾンジャパン提供)

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