G7サミット閉幕、首脳宣言見送り=貿易・ロシア復帰で溝

政治・外交

【ビアリッツ(仏南西部)時事】日米欧の先進7カ国首脳会議(G7サミット)は26日午後(日本時間同日夜)、フランスのビアリッツで3日間の日程を終え、閉幕した。米中貿易摩擦が過熱する中、自由貿易の在り方、イラン核問題、ロシアのサミット復帰論などでトランプ米大統領と他国首脳との溝は埋まらず、従来のような首脳宣言の採択は見送られ、要点のみ列挙した成果文書を作成した。

日本政府の説明によると、成果文書は1ページで、テーマはイラン、ウクライナ、貿易、香港などで簡素な形式。サミットで包括的な文書が公表されないのは、1975年の第1回以来、初めて。

議長を務めたフランスのマクロン大統領は閉幕を受けた記者会見で、「かつてなく前向きな真の意見の一致を見た」と成果を強調。来年の議長を務めるトランプ氏もともに会見し、「本当に成功したG7だった。偉大な結束があった」と自賛した。

安倍晋三首相も内外記者会見で、世界経済の下振れリスクに関し「G7が協調して世界経済を支えていくため、機動的かつ万全の政策対応を行っていく必要性について認識を一致させることができた」と振り返った。

26日は短距離弾道ミサイル発射を繰り返す北朝鮮、デモ隊と警官隊が衝突する香港情勢について意見を交わした。朝鮮半島の非核化やミサイル・拉致問題の解決に向けた連携を確認した。

G7サミットのセッションに臨む(左から)イタリアのコンテ首相、安倍晋三首相、トランプ米大統領、フランスのマクロン大統領、ドイツのメルケル首相、カナダのトルドー首相、イギリスのジョンソン首相=26日、フランス南西部のビアリッツG7サミットのセッションに臨む(左から)イタリアのコンテ首相、安倍晋三首相、トランプ米大統領、フランスのマクロン大統領、ドイツのメルケル首相、カナダのトルドー首相、イギリスのジョンソン首相=26日、フランス南西部のビアリッツ

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