イージス艦見張り不適切=コンテナ船は回避遅れ-伊豆半島沖衝突事故・運輸安全委

社会

静岡県・伊豆半島沖で2017年6月、米海軍のイージス駆逐艦とフィリピン船籍のコンテナ船が衝突し、イージス艦の乗組員10人が死傷した事故で、運輸安全委員会は29日、調査報告書を公表した。イージス艦側が見張りを適切に行っていなかったと指摘。コンテナ船も衝突回避動作が遅かったと分析した。

報告書によると、イージス艦では当時、レーダーの調整が不十分で、レーダー画面上で徐々に接近するコンテナ船を捉えられなくなっていた。当直士官は別の士官からコンテナ船と衝突の恐れがあり、減速するよう進言されたが、別の船に注意を奪われ、針路や速力を維持したまま航行したという。

イージス艦とコンテナ船の当時の位置関係では、イージス艦が進路を変えたり、速度を落としたりして衝突を回避する義務がある。ただ、コンテナ船もイージス艦に対して信号灯を繰り返し照射したが、正式な警告信号である汽笛を5回以上鳴らす対応はしなかった。

フィリピン船籍のコンテナ船と衝突し、えい航されて横須賀港に入る米海軍イージス駆逐艦「フィッツジェラルド」=2017年6月、神奈川県横須賀市フィリピン船籍のコンテナ船と衝突し、えい航されて横須賀港に入る米海軍イージス駆逐艦「フィッツジェラルド」=2017年6月、神奈川県横須賀市

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