踏切内でトラック立ち往生=運転手死亡、乗客ら33人軽傷-京急脱線事故

社会

横浜市神奈川区の踏切で京急線の快特列車とトラックが衝突した事故で、トラックが踏切内で立ち往生していたことが5日、京浜急行電鉄への取材で分かった。障害物検知装置が作動し、電車の男性運転士(28)は赤信号を確認して非常ブレーキをかけたが間に合わなかったという。

神奈川県警によると、トラック運転手の本橋道雄さん(67)=千葉県成田市前林=が搬送先の病院で死亡し、電車の乗客ら33人が軽傷を負った。県警は本橋さんがトラックを立ち往生させたのが原因とみて、自動車運転処罰法違反(過失運転致傷)の疑いも視野に調べる。

目撃者によると、トラックは線路脇の道路から右折して踏切に入ったものの曲がりきれず、ハンドルを何度も切り返していたという。京急が設置した監視カメラには、トラックが踏切内で立ち往生する間に遮断機が下りる様子が映っていた。

京急によると、事故が起きた神奈川新町-仲木戸間では通常、時速120キロで走行。障害物検知装置が作動し、踏切の手前340メートルにある赤信号が点滅して運転士に異常を知らせていた。

120キロで走行していた場合、完全に停止するまで最大600メートル進むとされる。京急は、運転士が赤信号を確認して非常ブレーキを作動させたとする一方、衝突を回避できなかった理由については「調査中」と説明している。

衝突したのは千葉県香取市の運送会社の大型トラック。同社によると、本橋さんは横浜市から千葉県成田市に果物を運ぶため、5日午前4時ごろから働いていたという。

事故当時、電車には乗客約500人が乗っており、1~3両目が脱線した。運輸安全委員会は5日、事故原因を調べるため調査官3人を現場に派遣した。

京急は6日夕のラッシュ時間帯までの運転再開を目指すとしている。

トラックと衝突して脱線した京浜急行電鉄の電車=5日午後、横浜市神奈川区(時事通信ヘリより)トラックと衝突して脱線した京浜急行電鉄の電車=5日午後、横浜市神奈川区(時事通信ヘリより)

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