作兵衛の炭坑画、英で展示=「世界ツアー」へ日本人歌手尽力

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【ニューポート(英ウェールズ)時事】福岡県筑豊炭田の炭鉱を描き、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「世界の記憶」(世界記憶遺産)に日本で初めて登録された絵師山本作兵衛(1892~1984)の炭坑記録画が、かつて炭鉱で栄えた英ウェールズのビッグピット国立石炭博物館に展示され、14日、オープン式典が行われた。

「立ち掘り」や「選炭婦」といった記録画のレプリカ15点が来年9月まで展示される。

東京五輪・パラリンピックを来年に控え、日本の魅力、文化を世界に発信する事業の一環として、ロンドン在住の歌手鈴木ナオミさんが中心となり実現させた。展示は来年にかけてロンドンやスコットランド、ニューヨークでも行われる。

筑豊炭田に位置する福岡県田川市出身の鈴木さんは式典で、「有名なビッグピットで作兵衛画の展示を行うことは大きな夢だった。夢はかない、『世界ツアー』の初日を迎えることができた」と喜びを語った。

ウェールズの複数の国立博物館のトップを務めるロジャー・ルイス氏は「ウェールズと日本は(産炭地としての)歴史、連帯感を共有しており、これらの絵には心と身体に強く訴えるものがある」と称賛した。

展示が始まった山本作兵衛の炭坑記録画=14日、英ウェールズのビッグピット国立石炭博物館展示が始まった山本作兵衛の炭坑記録画=14日、英ウェールズのビッグピット国立石炭博物館

炭坑記録画展示のオープン式典であいさつする歌手の鈴木ナオミさん=14日、英ウェールズのビッグピット国立石炭博物館炭坑記録画展示のオープン式典であいさつする歌手の鈴木ナオミさん=14日、英ウェールズのビッグピット国立石炭博物館

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