父親、起訴内容を大筋認める=目黒女児虐待死、初公判-東京地裁

社会

東京都目黒区の船戸結愛ちゃん=当時(5)=が虐待死した事件で、結愛ちゃんに暴行を加え、医療措置を受けさせなかったとして傷害と保護責任者遺棄致死などの罪に問われた父親の雄大被告(34)の裁判員裁判の初公判が1日、東京地裁(守下実裁判長)であった。雄大被告は罪状認否で起訴内容を大筋で認めた。

雄大被告は「(結愛ちゃんの)体の状態に危険を感じたのは(死亡前日の)3月1日ごろだった。ほかは間違いない」と述べた。

検察側は冒頭陳述で、結愛ちゃんは母親の優里被告(27)=保護責任者遺棄致死罪で一審懲役8年、控訴=の連れ子で、雄大被告は実子が生まれた2016年9月ごろから結愛ちゃんに暴力を振るうようになったと指摘。一家は18年1月23日に香川県から目黒区に転居し、雄大被告は結愛ちゃんの食事を制限するようになったとした。

2月25日か26日には結愛ちゃんの顔を殴り、「嘔吐(おうと)を繰り返すようになったのに、虐待発覚を恐れて病院に連れて行かなかった」と非難。死亡時に結愛ちゃんの体重は約4キロ減っており、遺体には170カ所以上のあざや傷があったと述べた。

これに対し弁護側は「理想の子ども像とのギャップにいら立ち、態度が強くなった。親でありたいという気持ちもあった」と訴えた。

起訴状によると、雄大被告は18年1月下旬から結愛ちゃんを栄養失調に陥らせ、2月下旬には風呂場で顔を殴打。優里被告と共謀して医療措置を受けさせず、3月2日に肺炎を発症させるなどして死亡させたとされる。

両被告は事件後に離婚。優里被告は先月17日の裁判員裁判判決で、雄大被告から心理的ドメスティックバイオレンス(DV)を受けていたとされた。今後、証人出廷する予定。

死亡した船戸結愛ちゃん(当時5歳)(フェイスブックより)死亡した船戸結愛ちゃん(当時5歳)(フェイスブックより)

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