核戦争への警戒常に必要=ノーベル平和賞の医師訴え-広島

社会

昨年ノーベル平和賞を受賞したコンゴ(旧ザイール)の医師デニ・ムクウェゲ氏(64)は6日、広島市の平和記念資料館で講演した。米ロをはじめとする大国の動向について「兵器を規制する新たな動きに反対し、既に存在する条約から撤退することもある」と指摘。「(核兵器の使用を)二度と繰り返さないために警戒が常に必要だ。もし核兵器が再び使われたら人類最後の戦争になり得る」と訴えた。

ムクウェゲ氏は、広島に投下された原子爆弾に使用されたウランが「当時ベルギーの植民地だったコンゴのカタンガ地域で採掘された」と紹介。豊富な鉱物資源の不法採掘が続いていると述べ、「大きな危険だ。規制に努めなければならない」と危機感を表明した。「コンゴでの平和と安定は、信頼できる鉱物資源の貿易があってこそ得られる」とも強調した。

平和記念資料館で講演するコンゴの医師デニ・ムクウェゲ氏=6日午前、広島市中区平和記念資料館で講演するコンゴの医師デニ・ムクウェゲ氏=6日午前、広島市中区

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