北朝鮮漁船衝突の映像公表へ=政府、正当性裏付け狙う

政治・外交

安倍晋三首相は11日の衆院予算委員会で、水産庁の漁業取締船と北朝鮮の漁船が石川県・能登半島沖で衝突した際の映像について「公表する方向で検討させている」と述べた。水産庁が週明け以降に開示する。衝突を受け、政府は北朝鮮に抗議しており、映像で現場対応の正当性を示す狙いがあるとみられる。

菅義偉官房長官はこの後の記者会見で「(海上保安庁による)捜査への影響は限定的と考えられることから、国民理解の促進と公益性の観点から公開する」と説明。日朝関係への影響については「予断を持って答えることは差し控える」と語った。

衝突の映像をめぐっては、政府はこれまで「手の内を明かすことになる」(政府高官)と公表を否定。しかし、こうした対応は2010年に沖縄県・尖閣諸島沖での中国漁船と海保巡視船の衝突映像の全面公開を拒んだ当時の民主党政権の姿勢と重なることから、自民党内からも「民主党と一緒ではないか」(石破茂元幹事長)と批判が上がっていた。

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