東日本、広範囲で浸水=氾濫、土砂災害35人死亡-捜索、復旧に全力・台風19号

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台風19号の通過による記録的な大雨で、13日にかけ千曲川や多摩川などが氾濫し、東日本の広範囲にわたり流域で浸水被害が相次いだ。土砂崩れも各地で起き、時事通信の集計で岩手や栃木、神奈川など10県で計35人が死亡した。総務省消防庁によると、行方不明者は11人。

水が引いていない所もあり、被害の全容は判明していない。警察や消防、自衛隊が11万人を超える態勢で捜索、救助に当たったほか、国土交通省はポンプ車140台で排水作業を進めた。

国交省によると、21本の河川の堤防が計24カ所で決壊。関東や東北、信越などの多数の川で水があふれ、浸水が発生した。

同省北陸地方整備局などによると、長野市穂保の千曲川では13日、左岸の堤防が約70メートルにわたって決壊し、地上から約2メートルの高さまで浸水。周辺の住宅地などに濁流が流れ込み、自衛隊が取り残された住民らの救助活動に当たった。

長野市内の特別養護老人ホームなどでは、浸水で一時、数百人が孤立状態となった。福島県伊達市でも会社敷地で約70人が孤立したが、陸上自衛隊などがボートを使い、全員を救助した。

多摩川は東京都世田谷区で氾濫し、住宅街の道路が冠水。阿武隈川の福島県郡山市付近などでも氾濫が発生した。

相模原市では12日夜、「車が川に転落し下流に流された」と119番があり、乗っていたとみられる家族4人のうち、母親と小学5年の娘が13日、下流で死亡しているのが見つかった。父親と小2の息子が行方不明。

川崎市高津区では、浸水したマンション1階部分で見つかった60代男性が死亡。栃木県内では、水没した車の中から女性が見つかるなど4人が死亡した。群馬県富岡市などでは、土砂崩れによる住宅倒壊で死者が出た。

台風19号は三陸沖を北東へ進み、13日正午に温帯低気圧に変わった。記録的大雨により、気象庁は13都県に大雨特別警報を発表。その後、すべて解除した。

計画運休を実施した首都圏のJR在来線や東海道新幹線は、順次運転を再開した。

台風19号の影響で浸水した住宅街=13日午前、川崎市高津区台風19号の影響で浸水した住宅街=13日午前、川崎市高津区

台風19号の影響で増水した阿武隈川=13日午前、福島市台風19号の影響で増水した阿武隈川=13日午前、福島市

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