不明14人の捜索急ぐ=死者74人、被害全容見えず-浸水徐々に解消・台風19号

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台風19号の記録的大雨による死者は15日までに11県で74人に上った。総務省消防庁によると、行方不明者は5県14人で、警察や消防、自衛隊などが24時間体制で捜索を進めた。浸水地域からは水が引き始めているが、道路の寸断などで一部は孤立状態が続き、被害の全容は分かっていない。

国土交通省によると、52河川で堤防73カ所の決壊が確認されるなど、各地で甚大な浸水被害が出た。千曲川流域では長野県内の26カ所のうち25カ所で浸水が解消。堤防が決壊した長野市の穂保地区では学校や病院があるエリアを含む8割超が解消した。

死者の内訳は、福島県が27人と最も多く、次いで宮城県14人、神奈川県14人など。福島県いわき市は15日、新たに男女6人の死亡を確認したと発表。相模原市では車ごと川に流され、行方不明だった男児(8)が遺体で見つかり、家族4人全員の死亡が確認された。

総務省消防庁によると、15日午後3時現在、栃木、福島両県などで引き続き約36万人に避難指示が続いた。同2時半現在で13都県の約5000人が避難所に身を寄せている。

福島や埼玉を中心に約1万棟で住宅被害が出ている。うち床上浸水が5785棟、床下浸水が4177棟に上り、生活再建には時間がかかるとみられる。

浄水場の水没や水道管破裂により、13都県で医療機関を含む13万戸以上が断水し、給水車による支援などが続いた。厚生労働省が福島や茨城に職員を派遣し、水道施設の被害状況の把握を急ぐ。

経済産業省によると、全国の約2万4500戸で停電が発生。冠水や土砂崩れで復旧作業が難航している地域で長期化の恐れがある。物資の輸送も滞り、東北、関東、甲信の一部コンビニは営業できない状態が続いている。

浸水被害を受けた家財道具などを廃棄するため運ぶ住民ら=15日午後、長野市の穂保地区浸水被害を受けた家財道具などを廃棄するため運ぶ住民ら=15日午後、長野市の穂保地区

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