感染症やエコノミー症候群に注意=台風被災地、専門家が呼び掛け

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台風19号の被災地では、多くの住民が避難所生活を余儀なくされている。専門家は風邪やインフルエンザなどの感染症や、エコノミークラス症候群に注意するよう呼び掛けている。

東京医療保健大の松月みどり教授(救急看護)は「現在は台風前後よりも気温が下がってきている。避難生活で体の抵抗力も弱まる」と指摘。風邪やインフルエンザ、感染性胃腸炎などのリスクが上昇すると話す。

日本感染症学会は、予防策として食事前やトイレ後の手洗いを挙げる。風邪の症状がある人はマスクを着用し、マスクがない場合はせきをする際に口を手で覆うことなどを求めている。

これらに加え、松月教授は「体を温めることが重要。毛布や防寒着がない場合はアルミホイルやラップ、新聞紙を体に巻くだけでも違う」と話す。

狭い避難所では、長時間同じ姿勢を続けることで足の静脈に生じた血栓が肺に詰まる「エコノミークラス症候群」も懸念される。

松月教授は「歩いたり屈伸したりする運動が一番。高齢で難しい場合は、トイレに行く際に壁や柱につかまり、膝を上げ下げするなどして少しでも運動してほしい」と語る。十分な水分補給も必要だという。

一方、避難所・避難生活学会は「日本の避難所は海外と比較し条件が悪い」と指摘し、運営の改善を促している。20人に1カ所以上のトイレ設置や、雑魚寝より体を動かしやすく、ほこりも吸い込みにくい「段ボールベッド」の手配を求めている。

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