賠償増額7億3500万円に=飛行差し止めは認めず-岩国基地騒音訴訟・広島高裁

社会

米軍と海上自衛隊が共同使用する岩国基地(山口県岩国市)の周辺住民ら約650人が、国を相手に騒音被害の損害賠償や艦載機の飛行差し止めなどを求めた訴訟の控訴審判決が25日、広島高裁であった。森一岳裁判長は一審に続き国に賠償を命じ、賠償額を総額約5億5800万円から約7億3500万円に増額した。将来分の賠償や飛行差し止めなどは認めなかった。

森裁判長は、航空機騒音の国際基準「うるささ指数」(W値)75以上の区域に居住する原告は、遅くとも1974年ごろ以降、「看過することのできないさまざまな影響を受け、滑走路の沖合移設で軽減されたとはいえ被害を受けている」と指摘。2006年から今年1月25日の結審時までの賠償を命じた。

賠償額については、滑走路移設前のW90以上区域を月額1万6000円とした一審山口地裁岩国支部の判決を変更。W95の区域は月額2万円に増額した。一部の原告は除外され、将来分の賠償は「適格を有しない」として却下した。

岩国基地騒音訴訟控訴審の判決結果を掲げる原告団=25日午後、広島市の広島高裁前岩国基地騒音訴訟控訴審の判決結果を掲げる原告団=25日午後、広島市の広島高裁前

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