制作会社が2作品上映取りやめ=川崎の映画祭、「主戦場」中止に抗議

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映画制作会社の若松プロダクションは28日、川崎市で開催中のKAWASAKIしんゆり映画祭での「止められるか、俺たちを」(白石和弥監督)など同社制作の2作品の上映を中止すると発表した。同映画祭で当初予定していた従軍慰安婦問題を取り上げたドキュメンタリー映画「主戦場」の上映が見送られたことに抗議した。

「主戦場」は日系米国人の監督が慰安婦問題について国内外の知識人らにインタビューした映画。出演者の一部が上映差し止めと損害賠償を求める訴訟を起こしている。

同映画祭事務局によると、共催の川崎市から「上映すると市や映画祭も訴えられる可能性がある」と懸念が伝えられたことに加え、「妨害などにボランティアで対応するには限界がある」と判断し、上映中止を決めた。

若松プロと白石監督らは「市の『懸念』は公権力による『検閲』『介入』で、映画祭の判断も過度な忖度(そんたく)で『表現の自由』を殺す行為」などとする声明文を発表した。同プロは中止した2作品を川崎市内で無料上映する予定。

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