河井法相が辞任=妻陣営に買収疑惑-後任に森雅子氏

政治・外交

自民党の河井克行法相(衆院広島3区)は31日、安倍晋三首相に辞表を提出、受理された。先の参院選で初当選した妻の河井案里氏の陣営が、法定額を超える日当を運動員に支払っていた公職選挙法違反疑惑が週刊文春で報じられ、法務行政への影響を考慮した。首相は後任の法相に自民党参院議員の森雅子元少子化担当相を内定。森氏は午前11時からの皇居での認証式を経て就任した。

9月11日発足の第4次安倍再改造内閣では、今月25日に経済産業相だった菅原一秀衆院議員も辞任。内閣改造から2カ月足らずで2人の閣僚が辞任に追い込まれ、安倍政権には痛撃となった。野党は首相の任命責任の追及を強める構えだ。

辞表提出後、河井氏は首相官邸で記者団に「法に対する国民の信頼を損ないかねない疑義が生じたことに責任を取る」と説明。報道については「法令にのっとった選挙活動を行っていると信じている」と語った。首相は記者団に「責任を痛感している。国民に深く心からおわび申し上げたい」と述べた。

31日発売の週刊文春によると、案里氏の陣営はウグイス嬢と呼ばれる車上運動員に3万円の日当を支払った買収の疑いがある。文春は克行氏が選挙戦を「仕切っていた」とも報じている。

公選法は施行令で日当の上限を1万5000円と定めており、違反した場合は3年以下の懲役または50万円以下の罰金が科される。

河井氏は当選7回で、菅義偉官房長官が顧問を務める自民党内の勉強会「きさらぎ会」の中心メンバー。安倍政権で首相補佐官や党総裁外交特別補佐を歴任し、9月の内閣改造で初入閣した。

後任の森氏は参院福島選挙区選出、当選3回。弁護士などを経て政界入りし、第2次安倍内閣で少子化担当相を務めた。首相は31日、首相官邸に森氏を呼び、法相起用を伝えた。森氏はこの後、記者団に「国民の信頼をいただけるよう、謙虚に真摯(しんし)に努めていきたい」と語った。

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