習主席来日へ協力深化=「日中韓」来月成都で-安倍氏、邦人拘束提起・日中首脳会談

政治・外交

【バンコク時事】安倍晋三首相は4日、訪問先のバンコク近郊で中国の李克強首相と約25分間会談した。来春に予定される習近平国家主席の国賓としての来日を念頭に、大局的な観点に立って経済分野の協力をはじめ日中関係の深化を目指していくことで合意した。李氏は中国で来月開催する第8回日中韓サミットの場所を四川省成都市にすると伝えた。

李氏は最近の日中首脳の相互往来に触れ、「この1年で日中関係は正常な軌道に戻った。ともに多国間主義、自由貿易を守っていきたい」と表明。日中韓協力の枠組みができて今年で20年の節目を迎えることにも言及し、来月のサミット成功に協力を求めた。安倍氏は「習主席の国賓訪日を日中新時代にふさわしい有意義なものとするためにも協力する」と応じた。

一方で安倍氏は、中国で相次ぐ邦人拘束や日本産食品に対する中国の輸入規制、沖縄県・尖閣諸島沖を含む東シナ海の安全保障について中国側の前向きな対応を強く求めた。李氏から具体的な回答はなかった。

両首脳は短距離弾道ミサイル発射を繰り返す北朝鮮に対し、国連安全保障理事会決議の完全履行が重要だとの認識で一致。安倍氏は拉致問題解決へ協力を求めた。混乱が続く香港情勢に関しては、安倍氏が関係者の自制と対話を促し、一国二制度の下で「自由で開かれた香港」が繁栄していく必要性を指摘した。

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