新たなナスカ地上絵発見=143点、AIも活用―山形大
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山形大は15日、世界遺産「ナスカの地上絵」で知られるペルー南部のナスカ台地などで、新たに人や動物を描いた地上絵143点が見つかったと発表した。うち1点は、世界で初めて人工知能(AI)を使った調査で発見したという。
同大人文学部の坂井正人教授(文化人類学・アンデス考古学)らの研究グループが2016~18年、ナスカ台地の高解像度画像の分析と現地調査を行った。台地西部の小道に沿って地上絵が集中的に描かれたという仮説を立て、人のほか鳥やヘビといった動物の地上絵142点を発見した。
AIによる調査は、日本IBMの協力を得て18~19年に実施。ディープラーニング(深層学習)で航空写真を分析し、地上絵を推論した上で、現地調査したところ、つえを持った人の形の地上絵を発見した。
人工知能を活用して発見されたつえを持ち、二本足で立つ人の形をしたナスカの地上絵(写真右)と地上絵のイラスト(山形大学提供)
ナスカ台地で発見された両頭のヘビと人を描いた地上絵(山形大提供)
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