キリン、豪飲料事業売却=中国乳業大手に450億円で

経済・ビジネス

キリンホールディングスは25日、オーストラリアの飲料事業を来年、中国の乳業大手、中国蒙牛乳業に6億豪ドル(456億円)で売却すると発表した。キリンは豪飲料事業を2007年に約2940億円で買収したが、近年は収益力が停滞していた。豪州では今後、成長が見込める酒類事業に経営資源を集中する。

売却するのはオセアニア地域統括会社の傘下で、乳製品などを取り扱うライオン―デアリーアンドドリンクスの全株式。キリンはライオンを通じ別の豪乳業大手も買収しており、豪飲料事業への総投資額は約3500億円に上る。ライオンのチーズ部門については今年10月末、カナダの乳業大手に約200億円で売却している。

豪飲料事業は、干ばつによる牛乳価格の高騰や清涼飲料の競争激化などから業績が低迷。キリンは19年1~3月期に571億円の減損損失を計上するなど、これまでに計約1200億円の損失を計上していた。キリンは「足元の業績は回復基調にあり、追加損失を計上する予定はない」(広報担当)と説明している。

[Copyright The Jiji Press, Ltd.]

時事通信ニュース 提携・合併・買収 オーストラリア 中国