バングラデシュのテロ事件、7人死刑=ダッカで邦人ら人質20人死亡

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【ダッカ時事】バングラデシュの首都ダッカで2016年、武装集団が飲食店を襲い、日本人7人を含む人質20人が死亡したテロ事件で、ダッカの対テロ特別法廷は27日、被告8人のうち男7人に求刑通り死刑を言い渡した。武器調達役の1人とされた男性は証拠不十分で無罪となった。事件をめぐっては、過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行を主張した。

対テロ法違反罪で死刑判決を受けたのは、地元イスラム過激派ジャマトゥルムジャヒディン・バングラデシュ(JMB)分派で、ISの影響を受けたとされる「ネオJMB」の7人。いずれも現場にいなかったが、計画立案、資金・武器調達、勧誘などに携わったとされる。犯行グループ21人のうち、実行犯5人を含む13人は治安部隊との銃撃戦などで死亡した。

判決は、現場で実行犯が「人質の生死を確認して再び銃撃するといった非人間的行動を取った」と強く非難。被告7人もテロに関与してバングラデシュで外国人の安全を脅かし、国の印象を失墜させたと指摘した。

被告8人は、傍聴席後ろの金属製のおりの中で判決を聞いた。判決後、一部は「アラー・アクバル(神は偉大なり)」と叫び声を上げた。

事件では首謀者の1人として、バングラデシュ出身で日本国籍の立命館大元准教授、モハマド・サイフラ・オザキ容疑者の関与が疑われている。同容疑者は今年5月、IS戦闘員としてイラクで拘束されていると報じられたが、バングラデシュで罪に問われる可能性は低いという見方もある。地元紙記者は「政府はネオJMBとISの関係を否定している。オザキ容疑者を訴追すれば、政府説明と矛盾することになる」と説明した。

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