文科省前統括官に有罪=「国民の信頼損なった」―JAXA接待汚職・東京地裁

社会

宇宙航空研究開発機構(JAXA)の業務をめぐる接待汚職事件で、収賄罪に問われた元JAXA理事で文部科学省前国際統括官、川端和明被告(58)=起訴休職=の判決が4日、東京地裁であった。西野吾一裁判長は「幹部官僚という自覚を著しく欠き、国民の信頼を損なった」と述べ、懲役1年6月、執行猶予3年、追徴金約150万円(求刑懲役1年6月、追徴金約150万円)を言い渡した。弁護側は無罪を主張していた。

西野裁判長は判決で、川端被告は2013年末から、議員経験者を通じて知り合った医療コンサルタント会社元役員谷口浩司被告(48)=贈賄罪などで起訴=に飲食接待を受けていたと指摘し、「幹部官僚として紹介されており、便宜を求められていると認識できた」と判断。実際に谷口被告の営業先だった東京医科大への宇宙飛行士の講師派遣で口添えするなどの便宜を図ったとした。

さらに、谷口被告に「失脚したくないので、会食はご内密に」と伝えていたことなどを挙げ、弁護側の「賄賂と認識していたか疑いが残る」との主張を退け、「倫理観をまひさせた」と非難。一方、「既に社会的制裁を受けた」とし、懲役刑の執行を猶予した。

判決によると、川端被告はJAXA出向中の15年8月~17年3月、谷口被告への便宜の見返りに、東京・銀座の高級クラブなどで21回の飲食接待とタクシーチケット1冊、計約150万円相当の提供を受けた。

川端和明被告(文部科学省提供)川端和明被告(文部科学省提供)

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