「金を貸している」=逮捕の男、事件前知人に―玉沢元農相、銃撃後通報せず

社会

農林水産相などを務めた玉沢徳一郎氏が銃撃された事件で、銃刀法違反(加重所持)容疑で現行犯逮捕された高橋脩容疑者(82)が事件前、「玉沢氏に金を貸している」と知人に話していたことが11日、分かった。玉沢氏が銃撃を受けた後、通報していなかったことも判明。岩手県警は2人の間に金銭トラブルがあったとみて、詳しい動機を調べている。

知人の70代男性によると、高橋容疑者は数年前、選挙に絡んで玉沢氏に金を貸したと説明。「(玉沢氏は)政治資金と言っているけど、俺は金を貸していると思っている」などと話していた。

当時、高橋容疑者は営んでいた不動産業をやめ、資金繰りに困っていた様子で、「同級生で頭にきている」「早く回収しないといけない」とも話していたという。

同容疑者は10日、拳銃を持って「(玉沢氏に)けがをさせた」と県警盛岡東署に自首した。県警が確認したところ、玉沢氏は盛岡市内の自宅で足を撃たれて病院で治療を受けており、全治2週間のけがだった。

捜査関係者によると、玉沢氏は銃撃された後、県警に通報していなかった。高橋容疑者は調べに対し、「選挙に絡むトラブルがあった」と供述している。

高橋容疑者が開設したとみられるサイトによると、同容疑者は玉沢氏と高校時代の同級生で、1969年の衆院選に初出馬した際は事務局長として陣営を支えた。72年には選挙資金を玉沢氏に貸し付けたなどと記されている。

玉沢徳一郎元農林水産相が銃撃された事件で逮捕された高橋脩容疑者(ツイッターより)玉沢徳一郎元農林水産相が銃撃された事件で逮捕された高橋脩容疑者(ツイッターより)

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