記述式問題、導入見送り=大学共通テスト、来週にも表明―採点の公平性懸念・文科省

政治・外交

大学入学共通テストの国語と数学で導入される記述式問題について、文部科学省が2020年度からの導入を延期する方向で調整に入ったことが12日、分かった。採点の質や公正性の確保などへの懸念が根強く、受験生らの不安を解消して実施するのは困難と判断した。萩生田光一文科相が決断し、来週にも発表する。

共通テストをめぐり、文科省は同年度の英語民間試験の導入見送りも決めている。大学入試改革で掲げた二つの柱が失われる公算となった。

記述式問題は、現行の大学入試センター試験のマークシート方式では測れない、知識に頼ることのない思考力や判断力、表現力を見る狙いがある。国語と数学で各3問を出題する予定だった。

採点業務はベネッセホールディングス子会社が受託。50万人規模の答案を20日以内に採点するため、8000~1万人程度が従事する見通しだった。しかし、学生アルバイトを含む採点者の質や採点のばらつきによる公平性などに課題があった。

文科省が18年に試行調査(プレテスト)を実施したところ、国語の自己採点と実際の採点結果との一致率は66.0~70.7%にとどまった。このため、志望校選びへの影響も指摘され、受験生らの間で懸念や中止を求める声が広がっていた。

こうした声を受け、公明党は今月5日に記述式問題の導入延期を要望。自民党も同6日、記述式問題について、早急な方針を表明するよう求める決議をまとめ、文科相に提出していた。

[Copyright The Jiji Press, Ltd.]

時事通信ニュース 文教政策 日本