国・数記述式見送り=採点への懸念解消できず―入試改革振り出し・文科省

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大学入学共通テストの国語と数学の記述式問題について、萩生田光一文部科学相は17日の閣議後の記者会見で、2020年度の導入を見送ると正式に発表した。採点の質や公平性の確保などへの懸念が拭えず、現状で受験生らの不安を取り除き予定通り実施することは困難と判断した。文科省は、各大学に個別試験での記述式問題の積極的な活用も促す考え。

共通テストをめぐっては、11月に英語の「読む・聞く・話す・書く」4技能を測る民間試験の導入見送りが発表された。大学入試改革で掲げた二本柱が失われ、改革は振り出しに戻った形だ。

萩生田氏は見送りの主な理由として、(1)実際の採点者決定が来年秋から冬になる(2)採点ミスを完全になくすには限界がある(3)自己採点と実際の採点結果との不一致の大幅な改善は困難―を挙げ、「生徒や保護者などにはご迷惑をお掛けする結果となり、誠に申し訳なく思う」と述べた。

今後、新たな英語試験の実施に向けた検討会議で、記述式の充実策を併せて検討する。萩生田氏は「期限を区切った延期ではない。まっさらな状態から対応したい」と強調した。共通テストでの国語と数学の時間配分や配点も変更になるという。

記述式問題は、現行の大学入試センター試験のマークシート方式では測れない、受験生の思考力や判断力、表現力を見る狙いで、国語と数学I、数学I・Aでそれぞれ3問出題する予定だった。

大学入学共通テストへの記述式問題の導入見送りを発表する萩生田光一文部科学相=17日午前、文科省大学入学共通テストへの記述式問題の導入見送りを発表する萩生田光一文部科学相=17日午前、文科省

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