ロシア、北海道の漁船5隻連行=乗員24人、タコ漁中―歯舞、色丹両島周辺

政治・外交 社会

北海道は18日、北方領土の歯舞群島から色丹島にかけての海域で17日、根室市内の漁協に所属する漁船8隻のうち5隻が、ロシア極東のサハリン州国境警備局に連行されたと明らかにした。道によると、5隻の乗組員計24人が連行された。

外務省関係者によると、ロシア側は連行の理由について「検査のため」と説明している。菅義偉官房長官は記者会見で「現時点で乗組員の健康に問題はない」と述べた上で、連行は受け入れられないとロシア側に申し入れたことを明らかにした。

道や地元漁協などによると、連行されたのは落石漁協所属の第62盛昇丸(11トン)と第53春美丸(11トン)、根室漁協所属の第38大友丸(9.7トン)と第55海鷹丸(9.7トン)、歯舞漁協所属の第53ふみ丸(9.7トン)。

8隻は17日に両島の太平洋側の海域でタコ漁を行っていた。海上で同日、船内の漁獲物や漁具、操業関係の資料などをサハリン州国境警備局に確認された後、5隻が国後島中心部の古釜布に連行された。

道によると、8隻は日ロ間の海洋操業に関する協定に基づく「安全操業」を行っていた。地元漁協関係者は「協定を結んでいるのに、こうしたことが起こるのはおかしい」と訴えた。

ロシアは今年1月にも、日本海で操業中だった島根県の水産会社所有のベニズワイガニ漁船を連行。その時は日本政府が早期の帰国を働き掛け、約1カ月後に解放された。

[Copyright The Jiji Press, Ltd.]

時事通信ニュース 農林水産政策 外交 社会一般 社会 ロシア