菅官房長官、首里城再建へ現場視察=「辺野古」進展、透ける思惑

政治・外交

菅義偉官房長官は21日、沖縄県を訪れ、焼失した首里城(那覇市)の現場を視察し、政府が全力で再建に取り組む考えを示した。沖縄に寄り添う姿勢をアピールし、停滞する米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の名護市辺野古移設の進展につなげたいとの思惑も透ける。

菅氏は玉城デニー沖縄県知事の説明を受けながら、焼失した正殿などを視察した。その後、記者団に「復元に全力を尽くす。県や地元関係者、有識者とともに取り組んでいく」と強調。観光振興など地元の要望にも応じる意向を示した。

菅氏は首里城復元関係閣僚会議議長を務めており、政府は「国営公園事業のため責任を持って取り組む」との立場だ。政府関係者は「再建をきっかけに関係が和やかになるといい」と、対立が続く県側の軟化を促したいとの本音ものぞかせる。

菅氏の訪沖にはもう一つの目的がある。来年6月に想定される沖縄県議選へのてこ入れだ。玉城氏を支える県政与党が過半数を占める県議会で勢力を覆そうと、早くも準備を進めている。

菅氏は首里城を視察後、那覇市のホテルで県連幹部や県議選予定候補と面会。出席者によると、菅氏は「足元を固めてほしい。県議選で過半数を取れるよう頑張ろう」と檄(げき)を飛ばした。

焼失した首里城の現場を視察する菅義偉官房長官(左)ら=21日、那覇市焼失した首里城の現場を視察する菅義偉官房長官(左)ら=21日、那覇市

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