アンテナショップ半数が改装=訪日客対応、売り上げ増も―財団法人調査

政治・外交

東京都内に出店している地方自治体のアンテナショップ全60店の半分に当たる30店が改装などのリニューアルをしたことが、一般財団法人地域活性化センターの調査で分かった。うち14店は今年度と昨年度に実施。飲食スペースを設けたケースが多く、同センターは「訪日外国人対応や東京五輪・パラリンピックを見据えたもの」と分析している。

調査は自治体主体の独立した常設店舗を対象に、2009年度から実施。リニューアル(改装もしくは移転)したのは19年度が4店、18年度が10店、17年度が5店、15、16年度が各3店、10年度以前が5店だった。店舗面積の拡充や飲食、立ち飲みスペースの新設のほか、移住相談コーナーを作った例もある。

銀座の「ひろしまブランドショップTAU」(広島県)は17年度、旬の食材を使った料理を提供するカフェや鮮魚売り場を設置。18年度の売上高が初めて10億円を超えた。10億円を超える店は有楽町の「北海道どさんこプラザ」(北海道)のみだったが、調査開始以降、初めて2店に。1億円を超えた店舗も37店あった。

来場者数は「北海道どさんこプラザ」が200万人以上でトップだが、リニューアルした「とちまるショップ」(栃木県)、「銀座わしたショップ」(沖縄県)も18年度に150万人を超えた。

支払い方法も多様化。約9割が現金以外の決済手段を導入し、うち11店はQRコードやバーコード決済にも対応している。広報ではインスタグラムやフェイスブックなどインターネット交流サイト(SNS)の活用が増加。無料通信アプリ「LINE(ライン)」でクーポンを配信している例もあった。

◇主なリニューアル例

▽山形県「おいしい山形プラザ」(中央区)

レストラン内装の全面リニューアル

▽山形県飯豊町「飯豊町アンテナショップIIDE」(杉並区)

飲食ブースなどを撤去、テークアウト中心の運営に移行

▽茨城県「IBARAKIsense」(中央区)

物販スペース、通路の拡大、商品棚の縮小

▽栃木県「とちまるショップ」(墨田区)

イートインコーナー、観光地などを検索できるタブレット端末の設置

▽群馬県「ぐんま総合情報センター(ぐんまちゃん家)」(中央区)

都内で移転、売り場面積拡充、レストラン開設

▽新潟県「表参道・新潟館ネスパス」(渋谷区)

立ち飲みスペースの新設

▽鳥取・岡山県「とっとり・おかやま新橋館」(港区)

物販、飲食店舗の改装、「移住・しごと相談コーナー」新設

▽広島県「ひろしまブランドショップTAU」(中央区)

カフェや鮮魚売り場を設置

▽香川・愛媛県「香川・愛媛せとうち旬彩館」(港区)

地酒コーナー拡充、飲食店の個室設置

▽宮崎県「新宿みやざき館KONNE」(渋谷区)

内装に県産材活用、物販やレストランなどの配置換え

▽沖縄県「銀座わしたショップ本店」(中央区)

売り場レイアウトの変更、ステージを新設

リニューアルした「ひろしまブランドショップTAU」1階の食品売り場=25日午後、東京都中央区リニューアルした「ひろしまブランドショップTAU」1階の食品売り場=25日午後、東京都中央区

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