観光会社が呼び掛けか=中国企業負担の家族旅行―秋元議員事件・東京地検

社会

カジノを含む統合型リゾート(IR)事業をめぐる汚職事件で、衆院議員秋元司容疑者(48)=収賄容疑で逮捕=が2018年2月、家族で出掛けた北海道旅行は、留寿都村でIR事業を計画していた観光会社(札幌市)の呼び掛けで実現した疑いがあることが27日、関係者への取材で分かった。東京地検特捜部は、このIR事業に参入しようとしていた中国企業側が観光会社を利用して贈賄工作したとみて調べているもようだ。

関係者によると、中国企業「500ドットコム」側が費用を負担した北海道留寿都村への旅行では、秋元議員とドットコム社関係者のほか、留寿都村村長、道庁幹部らが参加した会合が開かれた。会場は札幌市の観光会社が運営するリゾート施設で、同社幹部も列席したという。

ドットコム社側はこの観光会社のIR事業への参入を目指しており、家族旅行直前の同年1月には、同じリゾート施設でドットコム社関係者や顧問の紺野昌彦(48)、仲里勝憲(47)両容疑者=いずれも贈賄容疑で逮捕=、村長、村議会議長らが会合を開いていた。

特捜部の調べでは、ドットコム社側が行った家族旅行の贈賄工作には複数の協力者がいたとみられている。関係者によると、秋元容疑者に留寿都村への来村を呼び掛けたのは観光会社幹部とみられ、特捜部は会合の出席者らから幅広く事情聴取し、秋元容疑者とドットコム社の関係を調べているもようだ。

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