デジタル化、ためらわず挑戦=賃上げの勢いを維持―経団連の中西会長

経済・ビジネス

経団連の中西宏明会長は年頭インタビューに応じ、今年の経済界の課題に関し、「デジタル化による産業構造の転換にためらいなく対応できるかだ」と述べた。ヒトやモノの動きがデータ化され、その分析から新たな製品やサービスが生まれるデジタル経済は「止めようがない」と指摘。「リーマン危機以降、経営者はリスクを取らない方向だったが、取り始める時期だ」と強調した。

景気認識については「海外は不確実性が非常に高まるだろう」と中西氏。その上で国内に関しては「成長率そのものは高くなくても、安定的な成長が続く」との見方を示した。

政策面の課題では「日本の国家予算の最大部分を占める社会保障費を、少子高齢化が進む中でどう扱っていくのか、政府はその展望を示すことが一番大事だ」と語り、将来不安の解消に向けた抜本改革を求めた。

1月下旬に本格始動する2020年春闘をめぐっては「空白の20年とか30年とか言っている間に日本の賃金水準は先進国の中で劣ってしまった」と言及。「従来型のベアでいくら、定昇でいくらということではない」と、横並びの賃上げからの脱却を目指しつつ、「賃上げのモメンタム(勢い)を失ってはいけない」と力を込めた。

年頭インタビューに応じる経団連の中西宏明会長=東京都千代田区の経団連会館年頭インタビューに応じる経団連の中西宏明会長=東京都千代田区の経団連会館

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