沖縄で33年ぶり豚コレラ=養豚場の1800頭殺処分

政治・外交

農林水産省は8日、沖縄県うるま市の養豚場で家畜伝染病「豚コレラ(CSF)」の感染を確認したと発表した。同県内での感染は1986年秋以来約33年ぶりとなる。県は法律に基づき、計1813頭を殺処分する。

県によると、6日にうるま市の養豚農家から豚が死んでいるとの報告を受け、立ち入り検査を実施。県の検査でCSFの陽性反応が出たため、国が遺伝子検査をしていた。この農家が飼育している豚は、市内2カ所の計825頭。現場に隣接する農場の988頭も、県の検査で陽性だった。県は8日に殺処分を開始する予定で、沖縄の在来豚「アグー」が含まれるという。

江藤拓農水相は8日、農水省で開いた対策本部会合で「大変深刻な事態だ。高い緊張感を持って対応しなければならない」と述べた。玉城デニー県知事は、陸上自衛隊の災害派遣要請を決定。県は、農場から半径10キロ以内の搬出制限区域などを設定した。

CSFは2018年9月、岐阜市の養豚場で国内では26年ぶりに発生した。これまでの感染地域は愛知や三重、埼玉など中部・関東地方を中心とする12県で、感染した野生イノシシがウイルスを拡散してきたとみられる。沖縄での感染は従来と異なるルートの可能性があり、農水省は感染経路などを詳しく調べる。

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