「被害者に謝罪を」「本音で話して」=傍聴券求め2000人―相模原殺傷初公判

社会

相模原殺傷事件で殺人罪などに問われた植松聖被告(29)の初公判を前に、傍聴券の抽選が行われた横浜市中区の公園「象の鼻パーク」には、26席の傍聴券に対し1944人の希望者が詰め掛けた。倍率は約75倍に達した。

神奈川県内の障害者施設で生活する弟がいる無職磯脇洋平さん(38)は「もしかしたら弟が殺されていたかもしれないと心の中に引っ掛かっていた。自分の耳で直接被告の声を聞きたい」。被告が障害者への差別発言を繰り返している点には「同じ考えを持つ人がいると考えると町を歩くのが怖かった。裁判を通じ、少しでもそういった意識がなくなればいいと思う」と訴えた。

早朝から並んだ県内の男子高校生(17)は事件について「なんで殺さなければいけなかったのか。詳しい動機を聞きたい」と語り、「これまで遺族には謝罪をしているが、直接の被害者にも謝罪してほしい」と被告に求めた。

大阪府の福祉施設で働く30代の女性は裁判のために駆け付けたといい、「被告には本音で語ってほしい。事件当時から今までの心境の変化についても注目したい」と話した。

横浜地裁は、初公判の傍聴希望者が多数見込まれるため、裁判所近くの同公園を集合場所に指定。抽選手続きに時間がかかり、開廷時間も当初の午前11時から20分以上遅れた。

知的障害者入所施設「津久井やまゆり園」で45人が殺傷された事件の初公判で、傍聴整理券を求めて並ぶ人たち=8日午前、横浜市中区知的障害者入所施設「津久井やまゆり園」で45人が殺傷された事件の初公判で、傍聴整理券を求めて並ぶ人たち=8日午前、横浜市中区

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