河井前法相夫妻の事務所捜索=公選法違反容疑―広島地検

社会

自民党の河井克行前法相の妻の案里参院議員(広島選挙区)陣営が、昨年7月の参院選で車上運動員に法定上限を超える報酬を支払ったと週刊誌に報じられた問題で、広島地検は15日、公職選挙法違反容疑で広島市内にある両氏の事務所などを家宅捜索した。

捜索を受けたのは広島市中区の案里氏の事務所や、同市安佐南区の克行氏の事務所など。関係者によると、陣営スタッフの男性がウグイス嬢と呼ばれる運動員に法定上限の日当(1万5000円)を上回る3万円を支払った疑いが持たれている。

克行氏は同日夜、記者団に対し、家宅捜索を受けたことを「深くおわびしたい」と述べる一方、公選法違反疑惑については捜査中であることを理由にコメントを控えた。案里氏も取材に応じ、捜査に協力する考えを示した。

広島地検は昨年末から、ウグイス嬢だった運動員や陣営関係者を任意で聴取し、携帯電話などの提出も求めていた。地検は今後、押収した資料を基に捜査を進める。

河井夫妻をめぐっては、昨年10月の週刊文春の報酬超過疑惑報道を受け、大学教授や広島の市民グループなどが告発状を提出。市民グループによると、地検からは15日に告発状を受理したと連絡があった。

克行氏は週刊文春の報道直後に法相を辞任。案里氏は昨年12月、適応障害で約1カ月の療養が必要との診断書を自民党幹部に提出した。夫妻は2カ月以上、公の場に姿を現していなかった。

捜索は午前から午後3時半ごろまで行われた。係官らが、資料を入れた段ボール箱を案里氏の事務所からは10個以上、克行氏の事務所からは20個以上持ち出した。

段ボールなどを手に、河井案里参院議員の事務所の捜索に入る広島地検の係官ら=15日午前、広島市中区段ボールなどを手に、河井案里参院議員の事務所の捜索に入る広島地検の係官ら=15日午前、広島市中区

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