美容液、初のハラル認証=「礼拝後メークに」―ムスリム女性向け輸出・静岡

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静岡市の化粧品会社が開発した美容液が、国内で初めてハラル(イスラム教で合法の意味)認証を取得し、マレーシアへ輸出される。化粧水から美容下地まで5役をこなす「オールインワン美容液」で、ムスリム女性が化粧を落として礼拝した後の「時短メーク」に役立ちそうだ。

輸出されるのは「プレジール」が開発、販売している「ヴィ・クラスニーサラ」。1本で化粧水、乳液、美容液、クリーム、化粧下地の役割を果たす。100ミリリットルで国内価格は1万2000円、海外価格は未定。

ハラルは食品や化粧品などを、イスラムの戒律に基づいて認証する制度。酒や豚肉由来の成分は禁止だが、魚は問題ない。サラは昨年4月の国内販売開始に合わせ、日本イスラーム文化センター(東京都)からオールインワン美容液としては日本で初めて認証を受けた。

サラは当初、敏感肌や乾燥肌の日本人女性に向けて開発されていた。皮膚がかぶれる恐れのあるアルコールを使わず、豚コラーゲンの代わりに保湿性に優れた魚のコラーゲンを入れて作るうちに、「ハラルの考え方と同じだと気付いた」(中野由美子社長)という。

今春にも、マレーシアの薬局や皮膚科でサラが販売される見通し。ムスリムの中には1日5回の礼拝前に化粧を落とし、礼拝後に化粧し直す女性もいるため、サラを使えば時間を短縮できることなどをアピールしたい考えだ。

静岡市在住のムスリム女性は「オーガニックや無添加の化粧品を探して使うムスリムもいるが、ハラル認証を受けたものなら成分を調べず安心して使える」と話している。

ハラル認証を取得した美容液=10日午後、静岡県庁ハラル認証を取得した美容液=10日午後、静岡県庁

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