ロシア外交官から対価「数万円」=ソフトバンク元社員供述―機密漏えい事件・警視庁

社会

ソフトバンクの営業秘密不正取得事件で、逮捕された元社員荒木豊容疑者(48)が警視庁公安部の調べに対し、機密情報を渡した見返りに在日ロシア通商代表部の外交官から受け取った現金について「数万円だった」と供述していることが27日、捜査関係者への取材で分かった。

同容疑者は外交官から情報を要求されたと供述しており、公安部は不正競争防止法違反の教唆容疑で外交官を書類送検することも視野に入れ、調べを進めている。

荒木容疑者は昨年2月18日、不正な利益を得る目的で、同社サーバーから電話基地局に関する社外秘のマニュアルを取得した同法違反の疑いが持たれている。

捜査関係者によると、荒木容疑者は「(外交官と)会う日が数日後に迫っていたので、サーバーにアクセスした」と供述。外交官からは素性はおろか連絡先も教えられておらず、飲食店などで会うたびに次の面会日を指定されていたという。

外交官は2017年春ごろ来日していたが、荒木容疑者は「2年前ぐらいから会うようになり、最初は公表されている資料を求められた」と説明。「社外秘を求められ、ロシアのスパイではないかと思ったが、小遣いが欲しくて数万円もらった」などと供述している。

また「他にも会ったロシア人がいる」などと明かし、17年半ばごろに帰国した通商代表部の元職員と人相が似ていることから、公安部は元職員も関与したとみている。

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