東京五輪開催でしわ寄せ=地域スポーツ、展示会など

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東京五輪の開幕まであと半年に迫る中、競技会場などに使われる首都圏のスポーツ施設や展示場では改修工事が進められている。長期にわたり休館や一部閉鎖が続く余波で、一般利用者や企業などの施設確保が難しくなっている。

五輪のテニスやパラリンピックの車いすテニスの会場となる有明テニスの森公園(東京都江東区)では、2017年11月に49面あるコートのうち40面の改修工事が始まり、18年10月までに残りも閉鎖された。昨年秋に一部再開したが、年末から再び全面閉鎖されている。

施設不足解消のため、都は18年から大学や企業などと協定を結び、体育館や野球場、テニスコートなどを一般開放する事業を開始。同年4月からの1年間で約50件だった利用件数は、19年は4~11月だけで約330件に上った。都テニス協会関係者は「もともとテニスコート自体が少なく、まだまだ足りない。『コート難民』がたくさん出ている」と話す。

五輪のメディア施設として使われる東京ビッグサイト(江東区)も昨年4月から一部で工事が始まり、主要な展示棟が閉鎖中だ。同会場で毎年8月に開催される同人誌即売会「コミックマーケット」は昨年、展示面積の縮小に対応するため会場を分散。日数も1日延ばした。今年は5月に変更して開催する。

日本展示会協会(東京)は、昨年4月以降の20カ月間に約250の見本市が中止され、中小企業などの2.2兆円の売り上げが失われると推計している。田中五十一事務局長は「主催者は規模の縮小や地方での開催、時期の変更などでどうにか対応している」と指摘。五輪終了後、改めて影響を取りまとめる方針だ。

東京五輪に向け、一部展示棟が閉鎖されている東京ビッグサイト=22日、東京都江東区東京五輪に向け、一部展示棟が閉鎖されている東京ビッグサイト=22日、東京都江東区

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