海洋、水蒸気放出「現実的」=処理水で報告書取りまとめ―福島第1原発・政府小委

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東京電力福島第1原発事故で発生する汚染水を浄化した放射性物質を含む処理水をめぐり、政府の小委員会は31日、処分方法に関する報告書を大筋で取りまとめた。風評被害などの影響に触れた上で、薄めて海に流す「海洋放出」と蒸発させて大気に放つ「水蒸気放出」の2案を「現実的な選択肢」と位置付けた。一部の文言修正を経て正式決定する。

報告書は2案のメリットとデメリットを詳しく記載。「海洋放出の方が確実に実施できる」としたが、最終的な判断は政府に委ね、「地元自治体や農林水産業者をはじめとした幅広い関係者」に意見を聞くよう求めた。

処理水には浄化装置で除去できない放射性物質トリチウムが残っており、東電は原発敷地内のタンクへの貯蔵を継続。昨年12月時点で117万トン余りに上る。

東電は137万トン分のタンク確保を計画するが、それ以上の拡張は難しいとし、2022年夏ごろに満杯になると主張している。

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