宿泊キャンセル1万人=新型肺炎の風評被害懸念―奈良

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奈良県は5日、県内のホテルや旅館で、新型コロナウイルスの感染拡大が原因と考えられる予約のキャンセルが、1月31日時点で約1万500人に上ったと発表した。特に、東大寺や奈良公園などの観光地を抱える奈良市では約7000人のキャンセルがあった。

荒井正吾知事が5日の定例記者会見で明らかにした。調査は奈良県旅館・ホテル生活衛生同業組合を通じて実施。客室数が100室以上の大規模宿泊施設を中心に23施設から回答があった。キャンセル客の国籍などは不明だが、県は中国人団体旅行客のキャンセルの影響が大きいとみている。

県内では1月28日、60代の男性バス運転手の感染が確認された。この男性が運転していた中国・武漢市からのツアー客を乗せたバスが奈良公園を訪れていたことが明らかになっており、県は風評被害を懸念している。

荒井知事は「減少していることは確かだが(客数の減少は)観光では常にあるリスクで、これまでそれを克服してきている。心配していない。体力のない施設には金融支援を行う」と語った。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、普段よりも観光客の少ない奈良公園。マスクを着けた観光客も見られた。奈良県内では1月31日時点で、約1万500人の宿泊キャンセルが出ている=5日午後、奈良市新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、普段よりも観光客の少ない奈良公園。マスクを着けた観光客も見られた。奈良県内では1月31日時点で、約1万500人の宿泊キャンセルが出ている=5日午後、奈良市

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