受験シーズン、警戒強める=振り替え試験もOK―新型肺炎で大学など

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新型コロナウイルスによる肺炎の拡大で、本格的な受験シーズンを迎えた大学などが感染対策に神経をとがらせている。試験会場にアルコール消毒液を置くなどして警戒を強めるほか、感染が確認された場合は振り替え受験を認めるなどの対応も。受験生からは不安の声も上がる。

「受験生がいつでも使えるように」。中京大(名古屋市昭和区)は、試験会場に箱入りのマスクを置く。新型ウイルスなどへの感染が確認された場合は、3月の後期試験を振り替え受験できる救済策も決めた。同様の措置は2009年、新型インフルエンザが大流行して以来という。

5日、同大を受験した竹下日奈子さん(18)は「(母校から)受験のときはマスクをしてと言われた。電車の中でも試験会場でもマスクをしている人が多かった」と振り返った。1月中旬以降、複数校で試験を受けている愛知県の高校3年長瀬雄星さん(18)も試験後、「会場では7割くらいの人がマスクをしていた。コロナウイルスが流行してから着用する人が増えた気がする」と語った。

学習院大(東京都豊島区)は6日に始まる試験に合わせ、受験生用のアルコール消毒液を会場に置き、自由に使ってもらう。

明治大付属中野八王子中学・高校(東京都八王子市)は、除菌のため、加湿器に薬剤を混ぜて室内に散布する。受験生にはマスクの着用を認め、感染が疑われる場合などは別室で受験させる。「例年のインフルエンザへの対応と同じ」(担当者)という。

中高一貫の聖園女学院(神奈川県藤沢市)は、会場案内役の在校生に対し、マスク姿での応対を認めた。同学院の担当者は「受験に来る小学生や保護者にも安心してもらえると思う」と話した。

文部科学省は1月末、全国の大学に対し、感染が疑われる受験生らに振り替え試験を認めるなど、柔軟な対応を検討するよう求めている。

コロナウイルス対策を実施した中京大で試験を終えた受験生ら=5日午後、名古屋市昭和区コロナウイルス対策を実施した中京大で試験を終えた受験生ら=5日午後、名古屋市昭和区

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