日鉄、呉製鉄所を23年度閉鎖=赤字4400億円、高炉は4基休止

経済・ビジネス

鉄鋼最大手の日本製鉄は7日、2023年度上期末に子会社である日鉄日新製鋼の呉製鉄所(広島県呉市)を閉鎖すると発表した。経営効率化のため今後、公表済みを含め計4基の高炉を休止する。生産設備の減損損失約4000億円を計上する結果、20年3月期の連結純損益は過去最大の4400億円の赤字に転落する見通しだ。

鉄鋼業界では、国内市場が縮小する一方、海外も中国勢の台頭で競争が激化。生産設備の抜本的な集約で収益構造の転換を加速する。同日東京都内で記者会見した右田彰雄副社長は「今後も環境変化に応じて対策を講じる」と語り、追加の事業リストラの可能性を示唆した。

高炉を持つ一貫製鉄所の閉鎖は、同社の歴史で初めて。グループ会社1600人に加え、協力会社の従業員についても、雇用の確保に最大限努力する方針。希望退職は募集しない見通しだ。

新たに休止が決まった高炉は、呉製鉄所と和歌山製鉄所(和歌山市)の各1基。公表済みの呉の残る1基と八幡製鉄所小倉地区(北九州市)の高炉の休止は前倒しする。この結果、粗鋼生産能力の削減規模は全体の1割前後に相当する年間約500万トンに達するという。

記者会見で質問に答える日本製鉄の右田彰雄副社長(中央)=7日午後、東京都中央区記者会見で質問に答える日本製鉄の右田彰雄副社長(中央)=7日午後、東京都中央区

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