情報収集衛星、打ち上げ成功=光学7号機、H2Aで―鹿児島・種子島

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三菱重工業は9日午前10時34分、政府の情報収集衛星光学7号機を鹿児島県・種子島宇宙センターから、H2Aロケット41号機で打ち上げた。衛星は予定の軌道に投入され、打ち上げは成功した。

H2Aの打ち上げ成功は35機連続。成功率は97.6%となった。

三菱重工は1月28日の打ち上げを計画していたが、同27日に機体空調用の窒素ガスを供給する地上設備の配管に漏れが判明したため、打ち上げを延期。破損部位の修理と点検を実施した。

情報収集衛星は1998年、北朝鮮による弾道ミサイル発射を受けて導入された事実上の偵察衛星で、内閣衛星情報センターが運用。2013年には晴天時に撮影可能な光学センサー衛星2基と、悪天候や夜間でも観測できるレーダー衛星2基の計4基態勢となり、地球上の全地点を1日1回撮影できるようになった。

光学7号機は15年3月に打ち上げられた同5号機の後継機。7号機の打ち上げ成功により、設計上の寿命を過ぎた旧世代の衛星を含め、8基での運用が可能となる。

打ち上げ後に記者会見した宮川正・同センター所長は、昨年の台風19号では100枚以上の画像をホームページ上で公開したことを挙げ、「情報収集衛星のデータは大規模災害にも活用されている」と話した。

政府の情報収集衛星光学7号機を搭載し、打ち上げられたH2Aロケット41号機=9日午前、鹿児島県・種子島宇宙センター政府の情報収集衛星光学7号機を搭載し、打ち上げられたH2Aロケット41号機=9日午前、鹿児島県・種子島宇宙センター

握手する宮川正・内閣衛星情報センター所長(右)と、三菱重工業の阿部直彦・防衛・宇宙セグメント長=9日午後、鹿児島県・種子島宇宙センター握手する宮川正・内閣衛星情報センター所長(右)と、三菱重工業の阿部直彦・防衛・宇宙セグメント長=9日午後、鹿児島県・種子島宇宙センター

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