日本紹介雑誌「キモノ」好調=エンタメ、観光など最新情報―ロシアで発行重ねる

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【モスクワ時事】ロシアで現代日本のエンターテインメント、観光や食、ビジネスなどを幅広く紹介する雑誌「キモノ」がロシア人の支持を集め、着実に発行号数を重ねている。ロシアで現代日本に特化した雑誌は類がなく、ロシア人の編集長は「私たちの雑誌によってロシアと日本の関係がより近くて温かく、輝けるものになってほしい」と願いを込める。

キモノは2016年10月にオンライン版のみで創刊し、ほぼ隔月で発行。ロシアも書籍の電子化が加速しているが、そうした中で18年1月からは紙媒体での展開も開始し、19号まで発行した。首都モスクワのほか、第2の都市サンクトペテルブルク、中部エカテリンブルクなどで入手可能。価格は350ルーブル(約590円)で、発行部数は5000部となっている。

日本人男性と結婚し12年から3年半日本に住んだことがある編集長のエカテリーナ・ステパノワさん(35)は「現在の日本の文化やファッションなどを取り上げた雑誌をロシア語で読みたいと思って探したが見つからなかった。それならばと自分で始めることにした」と語る。編集やデザイン、PRなどモスクワ事務所のスタッフは計6人で全員がロシア人。学生時代に日本について学んだ経験を持つスタッフら日本好きの人材が集まった。

これまでに一番反響を呼び、完売となったのは日本の現代映画について特集した19年2月号。モスクワで開かれた日本映画祭に参加した黒沢清監督ら著名映画人のインタビューを掲載し、さまざまな角度から日本映画を取り上げた同号は「発売から1週間で売り切れた」(ステパノワさん)。

キモノは日本に住むロシア人が日本で取材した記事も掲載。東京のしゃれたカフェや人気スポットに関する記事や地方の観光地を美しい写真付きで紹介する記事が目を引く。

今年は雑誌と連動する形での日本観光ツアーも企画。ステパノワさんは「今後2年間で食事ができて、日本の映画を見たり、芸術に親しんだりできる『日本芸術センター』も設立したい」と夢を膨らませている。

現代日本を紹介するロシア誌「キモノ」現代日本を紹介するロシア誌「キモノ」

現代日本を紹介するロシア誌「キモノ」のスタッフ=17日、モスクワ現代日本を紹介するロシア誌「キモノ」のスタッフ=17日、モスクワ

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