娘に性暴力、逆転有罪=「抵抗不能」認める―父に懲役10年・名古屋高裁

社会

19歳だった実の娘に性的暴行を加えたとして、準強制性交等罪に問われた父親の被告(50)の控訴審判決で、名古屋高裁の堀内満裁判長は12日、無罪とした一審名古屋地裁岡崎支部判決を破棄し、一審の求刑通り懲役10年を言い渡した。

準強制性交等罪の要件である、被害者が身体的、心理的に抵抗が著しく困難な状態だったかどうかが争われた。

堀内裁判長は、娘が中学2年の頃から、被告に性的虐待を繰り返され、「抵抗する意思・意欲を奪われ、要求を拒否することが著しく困難な心理状態だった」と認定。「強く抵抗できない状態につけ込んだ卑劣な犯行。娘の肉体的、精神的苦痛は、加害者が実の父親であることからも極めて甚大かつ深刻」と被告を指弾した。

一審は、娘が過去に性行為を拒んだこともあったことなどから、「抵抗不能と断定するには合理的疑いが残る」と判断。しかし、堀内裁判長は「抵抗不能の成立範囲を理由なく厳しく解釈し、事実誤認がある」と述べた。

性的暴力をめぐり、父親に逆転有罪を言い渡した控訴審判決に喜ぶ(左から)北原みのりさん、山本潤さんらフラワーデモ参加者=12日午後、名古屋高裁前性的暴力をめぐり、父親に逆転有罪を言い渡した控訴審判決に喜ぶ(左から)北原みのりさん、山本潤さんらフラワーデモ参加者=12日午後、名古屋高裁前

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