浸水の中学校、元の校舎で卒業式=新型コロナで授業再開かなわず―岡山・真備

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2018年7月の西日本豪雨で大規模な浸水被害を受けた岡山県倉敷市真備町地区の真備中学校が13日、2年ぶりに元の校舎で卒業式を行った。

卒業生は75人で、新型コロナウイルス感染予防のため、斎藤善紀校長は例年のように卒業生一人一人に卒業証書を渡さず代表1人に授与。その代わり、名前を読み上げられて立ち上がった卒業生をスクリーンに映し出し、生徒や家族の門出を祝った。

斎藤校長は「不自由で苦しい経験の中から、皆さんはこれからの支えとなる生きる力をたくさん学んでいます。自分で見て感じたことに自信を持って未来を切り開いてください」と式辞を述べた。卒業生の井上茉耶さん(15)は答辞で、「ふるさと真備を取り戻すために頑張りましょう」と涙ながらに同級生に呼び掛けた。

校舎は2階まで水に漬かったため、復旧工事が行われ、全校生徒約240人は別の中学校の校庭に建てられたプレハブ校舎で過ごしてきた。今月2日、元の校舎に戻る予定だったが、新型ウイルスの感染拡大で臨時休校となり、卒業生は元の校舎での授業再開はかなわなかった。

真備町地区ではほかに、二つの幼稚園と二つの小学校が仮設校舎で授業を続けていたが、2月までに元の校舎に戻っており、真備中は最後の1校だった。

西日本豪雨で浸水被害を受けた真備中学校の校舎で、2年ぶりに行われた卒業式=13日午前、岡山県倉敷市西日本豪雨で浸水被害を受けた真備中学校の校舎で、2年ぶりに行われた卒業式=13日午前、岡山県倉敷市

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