トランプ氏「東京五輪1年延期も」=新型コロナ感染拡大で―日米首脳、電話で協議

政治・外交

【ワシントン時事】トランプ米大統領は12日(日本時間13日)、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、7月下旬から開催予定の東京五輪について「個人的な考えだが、1年間延期すればよいかもしれない」との立場を示した。ホワイトハウスで記者団に語った。この後、トランプ氏は安倍晋三首相と電話で会談。日本政府は延期は話題にならなかったと説明したが、トランプ氏はツイッターで会談を振り返り、「たくさんの選択肢がある」と指摘した。

延期に言及したのは初めて。トランプ氏はホワイトハウスで、五輪が延期されれば「残念だ」と述べつつも、「無観客の競技場で実施するよりはよい」と語った。不動産業界出身のトランプ氏は、過去に首相から五輪会場の写真を見せてもらったことに触れ「非常に素晴らしい施設だ」と称賛。「観客を入れないことは理解できない」とも強調した。

日本政府によると、首相は会談で、五輪について「開催に向けて努力している。ウイルスとの戦いに打ち勝って成功させたい」と説明。トランプ氏は「日本の透明性ある努力を評価する」と語り、両首脳は日米間で協力を一層強化していくことで一致した。時期については、特段の言及はなかったと説明している。

トランプ氏はこれまで、五輪開催の是非は「安倍首相に任せる。会場はとても素晴らしく(中止になれば)非常に悲しいことだ」などと述べていた。

2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長は11日、延期について「消極的、悲観的、二次的なことは一切考えない」と断言。延期の可能性を強く否定したばかりだった。

12日、ホワイトハウスで、記者団の取材に応じるトランプ米大統領(EPA時事)12日、ホワイトハウスで、記者団の取材に応じるトランプ米大統領(EPA時事)

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