相模原殺傷、植松被告に死刑=「計画的、強烈な殺意」―責任能力を認定・横浜地裁

社会

相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で2016年、入所者の男女ら45人が殺傷された事件で、殺人などの罪に問われた元職員植松聖被告(30)の裁判員裁判の判決が16日、横浜地裁であった。青沼潔裁判長は被告の責任能力を認めた上で、「強烈な殺意に貫かれた犯行で、結果は他の事例と比較できないほど甚だしく重大だ」として、求刑通り死刑を言い渡した。

争点は被告の責任能力の有無や程度。弁護側は、大麻の乱用で被告は事件の約1年前から、妄想などを生じる大麻精神病だったとして、心神喪失状態で無罪だと訴えていた。

青沼裁判長は「大麻の長期常習者ではあるものの、大麻精神病に罹患(りかん)していたとの疑いは残らない」と指摘。重度障害者の存在を否定する被告の動機について、「到底是認できないが、病的な飛躍があるとは言えない」と述べ、事件当時に完全責任能力があったと判断した。

事件前日までに自宅から刃物を持ち出し、結束バンドやハンマーを購入するなど、「計画性が認められる」と述べた。犯行後に出頭しており、違法性も認識していたとした。

その上で「助けを求めたり抵抗したりすることが困難な利用者43人に対し、包丁で複数回突き刺した」と非難。「酌量の余地は全くなく、厳しい非難は免れない。死刑をもって臨むほかない」と述べた。

判決によると、植松被告は16年7月26日未明、津久井やまゆり園に侵入。当時19~70歳だった入所者の男女19人を包丁で刺して殺害し、24人に重軽傷を負わせたほか、夜勤担当の職員の男女5人を結束バンドで縛り、このうち職員2人を負傷させた。

植松被告はこれまでの接見取材で、死刑判決を受け入れる意向を示し、控訴についても「弁護士がしても取り下げる」と否定している。

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