農業実習生、1000人来日できず=野菜の収穫・出荷に影響も―JA職員派遣へ

経済・ビジネス

新型コロナウイルスの感染拡大を背景に、中国人を中心とする農業分野の技能実習生約1000人の来日が遅れていることが17日、農林水産省の調べで分かった。野菜や果物の収穫作業などに当たり、生産現場の戦力として定着している実習生の不在が続けば、出荷に影響が出かねない。このため、JAグループは人手不足の現場に職員を派遣する方針だ。

小松菜や水菜を栽培する農業生産法人のアクト農場(茨城県茨城町)では、今月中に来日する予定の中国人実習生3人がまだ到着していない。必要な書類はそろっているが、ビザ(査証)が発給されないという。関治男代表は「コロナの影響で(外食向けなどに販売する)野菜が値下がりし、ただでさえ苦しいのに、収穫する人手もいないなんて」と頭を抱える。

農家の高齢化や後継者不足から日本で働く農業分野の外国人は実習生を中心に増加傾向にあり、受け入れ人数は昨年10月末時点で3万5000人を超えた。出身は中国のほかベトナムやフィリピンが多い。

全国農業協同組合中央会(JA全中)によると、来日していない実習生が目立つのは、送り出す中国側が機能不全に陥っているためだ。ベトナムやカンボジアの実習生の中には、「感染国」の日本行きを拒んでいるケースもあるという。

JA全中の中家徹会長は「農作業が計画通りできず、生産が減少するおそれがある」と懸念している。

ロメインレタスの箱詰め作業をするインドネシア国籍の技能実習生たち=2018年12月4日、香川県観音寺市の農場ロメインレタスの箱詰め作業をするインドネシア国籍の技能実習生たち=2018年12月4日、香川県観音寺市の農場

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