自動車工場、欧州で相次ぎ停止=外出禁止、部品供給の混乱

経済・ビジネス

日本の四輪・二輪メーカーが、新型コロナウイルスの感染が深刻な欧州で相次ぎ工場を停止させている。フランス全土で不要不急の外出が禁止されるなど、現地の市民生活に多大な影響が出ているほか、サプライチェーン(部品供給網)も混乱しているためだ。日系メーカーは、感染の震源地だった中国では徐々に生産を立て直しつつあるが、今度は欧州で苦境に直面している。

トヨタ自動車は既にフランスとポルトガルにある完成車工場の稼働をそれぞれ停止している。18日以降、主力車「カローラ」とエンジンを生産する英国工場、チェコ、トルコの完成車工場、ポーランドの部品工場を順次休止する。

日産自動車は、英イングランド北東部のサンダーランド工場を17日に一時停止した。再開は来週の予定だ。同工場は年55万台の生産能力を持つ英国最大の完成車工場で、地元経済への影響が大きい。日産はスペインの2工場も週内は休止する。同社関係者は「状況は刻々と変化しており、影響は見通せない」と警戒を高めている。

ヤマハ発動機は、フランスの二輪車工場とイタリアのエンジン工場を16日から1週間の予定で停止。いすゞ自動車もイタリアの商用車工場の操業を月内は見合わせた。

ホンダはイタリアの二輪車工場を稼働しているが、生産ペースを落とした。

日本企業は2019年に欧州で計163万台超の四輪車を製造し、海外生産の9%近くを占めた。

[Copyright The Jiji Press, Ltd.]

時事通信ニュース 生産 その他企業(事業継続BCP・リスク管理) 中国 スペイン フランス 日本