丸紅、1900億円の赤字に転落=新型コロナで業績の下方修正相次ぐ

経済・ビジネス

丸紅は25日、2020年3月期の連結純損益予想を大幅に下方修正し、過去最大となる1900億円の赤字に転落する見通しになったと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、旅行業や小売業を中心に収益予想の下方修正が相次いでおり、不振の連鎖が続きそうだ。

丸紅では、新型コロナ感染拡大に伴う原油など資源価格の急落が収益を直撃した。経済活動の停滞も響き、石油・ガスや穀物、銅など複数の事業で減損損失が発生した。

柿木真澄社長は同日の記者会見で「将来のビジネス環境もかなりの程度悪化するとみて(下方修正を)判断した」と説明。柿木氏自身と国分文也会長の20年度の役員報酬を19年度比で6割、役員について5割それぞれ削減する。

近畿日本ツーリストなどを展開する旅行大手KNT―CTホールディングスも20年3月期純損益予想を黒字から一転赤字に変更。海外だけでなく国内旅行でもキャンセルが広がり、売上高が激減している。チケット販売最大手のぴあは20年3月期の連結純利益予想を従来比で9割引き下げた。イベント中止による売り上げ減が痛手となった。

大丸や松坂屋などを傘下に持つJ・フロントリテイリングは、訪日客の急減などで20年2月期業績予想の下方修正を迫られた。

業績の下方修正について記者会見する丸紅の柿木真澄社長(左)=25日午後、東京都中央区業績の下方修正について記者会見する丸紅の柿木真澄社長(左)=25日午後、東京都中央区

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