5大銀、株含み益2.3兆円減=日銀もコロナ直撃―19年度末

経済・ビジネス

三菱UFJフィナンシャル・グループなど5大銀行が保有する株式の2019年度末の含み益は、前年度末から合計で2兆2800億円減少したもようだ。大和証券の高井晃チーフアナリストが31日、試算した。世界的な新型コロナウイルス感染拡大に伴う株安が響き、日銀が金融緩和の一環として買い入れた上場投資信託(ETF)も含み益が急減した。

東証株価指数(TOPIX)を基に試算した5大銀の含み益は計5兆4500億円。前年度末(7兆7300億円)から3割に迫る含み益減少の影響について、高井氏は「自己資本比率は低下する」と指摘。ただ、5大銀はリーマン・ショックでの株価暴落を受け、既に09年3月期で目減り分を損益に反映させる減損処理に踏み切っており、「追加的な費用発生は一部にとどまる」との見方を示した。

一方、コロナの影響を受けた株価下落は日銀の財務も直撃した。ニッセイ基礎研究所の井出真吾チーフ株式ストラテジストは、日銀保有のETF損益分岐点について、日経平均株価を基に1万8700円程度と試算。3月末の日経平均は1万8917円と上回ったものの、昨年9月時点の含み益4兆円弱の大半が吹き飛んだ格好だ。

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